馬術について

 ▼ 馬術とは

 馬術とは主に「障害馬術」と「馬場馬術」があります。「障害馬術」は10数個の障害物を決められたコースを通って飛越し、その速さと確実さを競う競技です。障害の高さは学生レベルでは100cm〜130cmくらいですが、規模の大きい試合になると大人の身長を飛び越える高さまでにもなります。
 これに対して「馬場馬術」は20m×60mの長方形の馬場内で定められた科目を行い、正確さと美しさを競うものです。ダイナミックな「障害馬術」に比べると一見地味な競技ですが、技が高度なものになればその動きのすばらしさに驚きと感動を覚える事が間違いありません。
 その他、スティープルといって野外コースをいかに早く無事に帰ってくるかという野性味あふれるスリル満点の競技もありますが、府大では「障害」と「馬場」に力を入れています。

 普通の生活を送っていれば馬術に触れる事は全くないと思いますが、オリンピック競技にもなっているほど世界的にメジャーであり、また歴史のあるものです。
 いずれの競技にしても、とにかく馬を操ることが出来なければ始まりません。とはいっても馬は生き物ですから当然ながら彼ら自身の意思を思っています。体重だって500Kg以上もあるのですから、力ずくで動かそうとしたところで人間がかなうはずがありません。しかし実際には馬と人間の調和しだいでは彼らを自由に動かす事は可能となるのです。馬術をする上で何より大切なことは「どこまで馬と人間が一体になれるか」だと言えるでしょう。

 それぞれ独立した意思を持つ者同士(馬と人間)で一体となって1つの競技を成し遂げた時の気分はなんとも言えず素晴らしいものです。「人馬一体」を目指すこの”馬術”というスポーツは、現代の社会ではなかな味わう事の難しいすばらしい魅力を含んでいるのです。


馬場馬術

障害馬術

総合馬術
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府大馬術部について

 高校時代にはほとんど知られていない馬術部の存在。でも大学になるとほとんどの大学に存在します。関西でも国公立大学では府大の他に、京都大・神戸大・大阪市立大、私立大学では関西大・関西学院大・同志社大・立命館大・京都産業大・甲南大など、他にも多数の大学に存在します。
 これらの中でも我が大阪府立大は他の馬術部に比べ、大変環境が恵まれています。他大学の中には学内で馬を飼えなかったり、馬場が大学から離れていたりするところもあります。その点府大は学内に複数の馬匹と広い馬場を持ち、関西でも屈指の強さを誇る歴代先輩方の実績は数知れません。また、部員も男女比がほぼ同率であり、体育会系特有の上下関係の厳しさは、他の部に比べるとあまりありません。馬術部を運営して行くためにも部員たちの仲がよい事は大切なことなのです。



                     50周年記念にてOBの援助により設立された陵蹄会館

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